多胡碑記念館 令和7年度 春の展示「金井沢碑の思い出‐文、絵、写真でたどる記憶‐」

　高崎市に所在する特別史跡金井沢碑（かないざわひ）は、碑文に刻まれた「神亀三年丙寅」（726年）の建立から、2026年（令和８）２月に1300年を迎えます。
　金井沢碑は、ユネスコ「世界の記憶」上野三碑（こうずけさんぴ）（山上（やまのうえ）碑・多胡（たご）碑・金井沢碑、いずれも特別史跡）の一つです。
　三家（みやけ）氏を名乗る豪族らにより、先祖の供養とともに仏教による一族の結束を表すために建てられました。元々の建碑場所は不明ですが、江戸時代中頃に発見されたと言われています。
　今回の展示では、江戸時代から大正時代の金井沢碑の様子を伝える文章や絵、写真などのうち、主なものをご紹介します。昭和時代以降は、金井沢碑をめぐる出来事を、写真を通して振り返ります。また、多胡碑に比べて目にする機会が少ない金井沢碑の拓本も展示します。
　今回の展示が、みなさまと金井沢碑との思い出を紐解く契機となり、それらの記憶が次世代へと伝えられていくことを願うものです。