『古代の吾妻を探る―上信自動車道発掘調査成果の最新情報―』

当事業団では、現在渋川市から東吾妻町、長野原町、嬬恋村を通り長野県に至る上信自動車道の建設　工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査を実施しており、近年では、渋川市の「金井バイパス」関連の金井東裏遺跡で発見された〝甲を着た古墳人〟は全国的な話題となり、本年３月に出土遺物の一部が重要文化財に指定されることが決定しています。
　今回の展示では、東吾妻町内で現在も発掘調査が続いている上信自動車道の「吾妻東バイパス」と「吾妻西バイパス」の調査成果を中心に、古代の吾妻郡の様子を伝える特色ある遺構・遺物を紹介します。
　特に今回は、飛鳥時代の銅鋺（どうわん）（天竜（てんりゅう）遺跡）、奈良時代の奈良三彩（ならさんさい）短頸壺（たんけいこ）（四戸（しど）遺跡）、平安時代の浄瓶（じょうへい）（小田沢（おだざわ）遺跡）という、県内でもなかなか目にすることができないほぼ完形の希少な出土品が一堂に会す、またとない機会です。ぜひご覧ください。